難しいのはフォームを作ることではなく、相手が答える気になっているその瞬間にリンクを差し出すことです。ホワイトボードやレシート、バナーに書かれた長いdocs.google.comのアドレスを打ち込む人はいませんし、30人の生徒が打ち間違えれば、それは30件の回答を失うのと同じことです。QRコードなら入力作業そのものがなくなります。プリントの隅に印刷する、レジ横に立てる、同意書のプリントにホチキスで留める、カンファレンスのネームホルダーのカードに載せる、待合室のポスターに貼る。それだけで、カメラを向けるひと動作でフォームが開きます。あとからメールでリンクを送るのに比べたとき、この「タイミング」こそが最大の利点です。イベント会場では駐車場へ向かう足取りが相手で、終わったあとは受信トレイが相手になるからです。
印刷したコードが本当に機能するかどうかは、2点で決まります。ひとつ目は、フォームが公開されていること。現在のGoogleフォームはフォームを作る作業と回答者に開く作業を分けているため、未公開のフォームから作ったコードはスキャンしても行き止まりになります。ふたつ目は、Googleフォームにはまったく別の2つのURLがあり、印刷してよいのは片方だけだということです。回答者用リンクは/d/e/を含み、/viewformで終わるか短いforms.gle形式で、回答を入力できるフォームが開きます。編集用リンクは/editで終わり、質問を書いている間ずっと自分のアドレスバーに表示されているものです。だからこそ、つい反射的にコピーしてしまいます。編集用リンクをスキャンした人はアクセス権の要求画面に突き当たり、回答できません。これから貼り付けようとしているリンクが/editで終わっていたら、そこで手を止めてください。
そこさえ押さえれば、あとはほとんど問題は起きません。回答者用リンクはフォームのIDに紐づいているため、質問を編集しても、タイトルを変えても、テーマや設定を変更しても新しいURLは発行されず、1枚の印刷したコードで1年じゅう書き換え続けるフォームをまかなえます。すでに世に出たコードを壊すものは3つだけです。フォームの公開を取り消すこと(回答者からリンクにアクセスできなくなります)、削除すること、そして「コピーを作成」を使うこと。コピーはIDの異なる別のフォームになり、リンクも変わってしまうので、元のフォームを編集してください。QR Cakeのコードは動的で、しかも動的コードは無料です。おかげで、Googleのリンクそのままでは得られない逃げ道が手に入ります。コードをアカウントに保存しておけば、ダッシュボードで開いて別の回答者用リンクを貼り付けるだけで、すでに印刷したすべてのコードがそれに追随します。前学期の遠足の同意書が今学期のものに変わり、イベント前の申込フォームがイベント後のアンケートに変わっても、刷り直しは一切必要ありません。