QRコードの設置ガイド:スキャン数を増やす場所と配置のコツ
QR Cake Team公開日:
QRコードの成果は、デザインよりも設置場所で決まります。どこでも使える4つの原則と、飲食店、小売店、商品パッケージ、イベント、不動産、車両、看板での配置例、目立つのにスキャンされない場所まで解説します。

どれだけ完璧にデザインされたQRコードでも、置き場所が悪ければ無視されます。逆に、それなりのコードでも、適切な場所に置けば数百件のスキャンを生みます。設置場所は、思われているよりずっと重要です。通常はコード自体のビジュアルデザインよりも、結果を左右します。
このガイドでは、場所ごとの設置法、どこでも当てはまる共通ルール、一見よさそうに見えて伸びない置き方、逆に意外に効く置き方を取り上げます。「どんなコードならスキャンされるのか」を実際の現場で観察してきた知見をベースにまとめています。
個別の業種に入る前に、どんな場面にも当てはまる4つのルールから。
ルール1:目線の高さに置く。スキャンする側の自然な目線の高さにあるコードは、それより上や下にあるコードよりも多くスキャンされます。座っている食事客なら床から約90cm。立っている店内のお客さまなら150〜170cm。列に並んでいる人なら、スマートフォンが自然に持つ位置、つまり腰の高さあたりが目安です。
ルール2:スキャン距離に合わせてサイズを決める。「10対1」のルールはどこでも有効です。コードはスキャン距離の少なくとも1/10の幅が必要、ということです。2メートル離れた位置からスキャンするなら、コードは最低でも20cm幅が必要になります。詳しくはQRコードサイズガイドでも解説しています。
ルール3:どのコードにもラベルを添える。「メニューを見るにはスキャン」「タップしてワインリストを見る」「限定特典」など、短くて率直な文言を。ラベルなしのコードは、デザインの良し悪しにかかわらず、ラベル付きのコードに比べてほんのわずかなスキャン数しか出ません。最も費用対効果の高い改善です。
ルール4:スキャンする人が静止していて、スマートフォンが手元にある状態にする。人はじっと止まっていて、何かを抱えていないときにスキャンします。テーブルスタンド、待合エリアのサイネージ、商品パッケージなど、この条件を満たす設置場所は、ながら作業を強いる場所よりもはるかによく機能します。
レストランはコロナ禍のメニュー普及で、QRコードの設置場所として最も研究されている業種です。よく機能する置き場所は以下の通りです。
テーブルスタンド。これが最も効果的な配置です。小さくて重心が安定していて、座ったときの目線の高さに来て、倒れにくい。片面にQRコード、もう片面にWi-Fiパスワードを載せておくのが定番です。
差し込み用のミニメニュー。ドリンクやおすすめ料理だけ印刷したミニメニューに、フルメニューへのQRコードを裏面に印刷します。「とりあえずスキャンするか迷っていた」お客さまも、一部のメニューを目にすると行動に移してくれます。
店頭の窓やドア。通りから見える大きめのコードで、入店を迷っている通行人向けです。サイズは8〜15cmが適切。「メニューを見るにはスキャン」のラベルを添えてください。
バーのカウンター席。一人飲みやカジュアル利用のお客さま向けの、小さめのスタンド。
屋外テラス席のテーブル。耐候性のあるラミネートか、アクリルに印刷したコードを。屋外は光量が変わりやすいので、サイズは少し大きめの4〜5cmが目安です。
レストランでよくある失敗:
レストラン向けの詳しい運用は、QRコードメニュー導入ガイドをご覧ください。
小売の設置はもう少し難しくなります。お客さまが店内を動き回るからです。
商品棚の縁の表示スペース。商品の隣の棚の縁の表示スペースに、小さめのQRコードを。詳細情報、レビュー、使い方動画などへのリンクに使えます。お客さまが商品を目の前にしながらスキャンできるのが強みです。サイズは2.5〜3cm。
通路端の陳列棚。通路端の目立つ位置に、大きめのコード(8〜10cm)を。おすすめの特典や動画にリンクします。お客さまが立ち止まっても通路の邪魔にならない位置です。
試着室。サイズガイド、着用イメージ動画、「別サイズをお願いする」フォームなどへのリンクを。一人になれて、スマートフォンが手元にあって、時間もある場面です。
カウンター/レジまわり。会員登録、レビュー依頼、SNSフォローなどへのリンクを。お客さまは決済を待つ間、ちょうど手持ち無沙汰になります。
レシート。フィードバックフォーム、返品手続き、再注文ページなどへのリンクをレシートに印刷します。お客さまが店を出た後のオンラインフォローに有効です。
小売でよくある失敗:
商品パッケージのQRコードは急速に増えています。マーケティング用途だけでなく、規制要件(食品アレルゲン情報、医療機器のFDA UDI、一部食品のFSMA 204トレーサビリティなど)が背景にあるためです。
パッケージのおすすめ配置:
サイズの考え方:
パッケージでよくある失敗:
イベントでは短時間に多くのスキャンが発生します。来場者の注意が長続きせず、情報があふれ、人の動きも速い環境です。
おすすめ配置:
イベントならではのコツ:
イベントでよくある失敗:
不動産マーケティングでQRコードの利用が伸びています。
おすすめ配置:
よくある失敗:
車両ラッピングやバン側面のコードには特有の課題があります。スキャンする側が「動いている(または直前まで動いていた)対象」に近づいているからです。
おすすめ配置:
現実的な期待値:車両ラッピングのスキャン率は全体的に低めです。基本的にはブランドを知ってもらう手段と割り切り、インプレッションのうちスキャンに転換するのは1桁台の%、と見ておくのが現実的です。
雑誌広告、フライヤー、ダイレクトメール、パンフレット。それぞれに固有の制約があります。
おすすめ配置:
サイズ:手に持って読む印刷物なら、3〜4cmが目安です。
印刷物でよくある失敗:
社員や来訪者向けの社内コード:
おすすめ配置:
よくある失敗:
屋外のコードには4つの課題があります:UVによる退色、天候によるダメージ、いたずら・破損、明るさの変化です。
対策:
よくある屋外設置場所:
よく見かけて予算を浪費しがちなので、あえて触れておきます。
大型看板。運転中の人にはスキャンする時間がありません。歩行者の近くにある大型看板(バス停、駅のホーム)は機能しますが、高速道路沿いの大型看板はほぼ機能しません。
テレビCM。画面に映る時間は短く、視聴者は数メートル離れて座っていて、手がふさがっていることも多いです。画面の15〜20%を数秒以上占めるくらいの大きさがないと厳しく、それでもスキャン率は低めです。基本はブランド認知目的にとどめ、直接購入などを促す施策の中心には据えないほうが安全です。
メール署名。多くの人はQRコードが表示されているのと同じデバイスでメールを読むため、そのままではスキャンできません。iOS 16以降の「長押しで認識」機能はありますが、知っているユーザーはまだ少数派です。
紙の手紙や印刷物の中。受取人は手紙を開き、スマートフォンを脇に置いて読みます。読み終わる頃には、スキャンが「手間」に変わっています。ダイレクトメールのQRコードは、封筒の外側に印刷したほうがよく機能します。
コースターやビアマット。手がふさがらず、飲んでいる間ちょうど目線の高さに来て、お客さまにも時間があります。
個室トイレのドアの内側。その場にとどまる時間があり、手が空きやすい場所です。
コーヒーカップのスリーブ。厚紙のスリーブに印刷したコードは、行列やテイクアウトの場面でよく機能します。
フードデリバリーの箱のフタの内側。商品が届いて開ける瞬間に、顧客との接点を作れます。
映画館・博物館・イベントのチケット半券。お客さまが手元に残しておくものなので、レビューや関連コンテンツへのリンクとして使うと、長期にわたって顧客との接点になります。
QRコードをどこに置くか決めるときの流れは、次の通りです。
名刺のQRコードはどこに置けばいい?名刺の裏面、左右中央寄せで、テキストと縦位置を揃えます。サイズは2.5〜3cm。コントラストを下げるような柄やごちゃついた背景の上は避けてください。
パッケージのQRコードはどこに置くのがベスト?側面か背面のパネルで、既存のバーコード付近です。サイズは2.5〜3cm。平らな面のみ。曲面や折り目は避けてください。
QRコードはつねに目線の高さに置くべき?ほとんどの場面ではそうです。目線の高さはお客さまが自然に見る位置です。座った姿勢のスキャン(レストラン、電車)なら床から90cm。立位なら150〜170cmが目安です。
暗い場所でもQRコードは使えますか?コントラストが十分あって、コードが大きめなら使えます。レストランのQRコードは「薄暗い場所で機能する」典型例です。明るい場所を想定した計算より少し大きめにしておくのがコツです。
缶などの曲面にQRコードを貼ってもいい?はい、ただしカーブによってカメラ越しのコードが歪むぶん、スキャン率は下がります。可能なら平らなラベル部分を使ってください。
大型看板のQRコードはなぜ機能しないのですか?見る人が移動中で、立ち止まってピントを合わせてスキャンする時間がないからです。歩行者の近くにある設置場所(バス停、駅のホーム、待ち時間のある場所)のほうが機能します。
異なる商品には同じQRコードを使うべきですか?分けるべきですか?ほとんどの場合は分けるのがおすすめです。商品ごと、用途ごとにコードを分けると、それぞれの成果を別々に計測でき、ユーザーを適切なリンク先に送り分けられます。
QRコードの設置で最もよくあるミスは?コードの隣に行動を促す文言のラベルを添えないことです。ラベルなしのコードは、「〇〇するにはスキャン」と明示されたコードの、ほんのわずかなスキャン数しか出ません。
設置場所は、QRコードのデザイン、リンク先、動的・静的の選択による効果を左右します。場所が適切なら効果が高まり、不適切ならせっかくの工夫が生かされません。
設置場所を正しく選べれば、コードは完璧でなくても結果が出ます。逆に設置場所を間違えれば、完璧なコードでもスキャンされません。
どこにでも置ける動的QRコードを作成する
特定の配置図より効果的な4つのルール:
実際のデータで最もスキャン数が多い設置場所:レストランのテーブルスタンド、目線の高さにある不動産の売り物件看板、小売店のレジカウンターカード、ホテルの部屋のデスクスタンド、そして開封時に顧客が目にする製品パッケージ。
このガイドでは、場所ごとの設置法、どこでも当てはまる共通ルール、一見よさそうに見えて伸びない置き方、逆に意外に効く置き方を取り上げます。「どんなコードならスキャンされるのか」を実際の現場で観察してきた知見をベースにまとめています。
どこでも当てはまる4つのルール
個別の業種に入る前に、どんな場面にも当てはまる4つのルールから。
ルール1:目線の高さに置く。スキャンする側の自然な目線の高さにあるコードは、それより上や下にあるコードよりも多くスキャンされます。座っている食事客なら床から約90cm。立っている店内のお客さまなら150〜170cm。列に並んでいる人なら、スマートフォンが自然に持つ位置、つまり腰の高さあたりが目安です。
ルール2:スキャン距離に合わせてサイズを決める。「10対1」のルールはどこでも有効です。コードはスキャン距離の少なくとも1/10の幅が必要、ということです。2メートル離れた位置からスキャンするなら、コードは最低でも20cm幅が必要になります。詳しくはQRコードサイズガイドでも解説しています。
ルール3:どのコードにもラベルを添える。「メニューを見るにはスキャン」「タップしてワインリストを見る」「限定特典」など、短くて率直な文言を。ラベルなしのコードは、デザインの良し悪しにかかわらず、ラベル付きのコードに比べてほんのわずかなスキャン数しか出ません。最も費用対効果の高い改善です。
ルール4:スキャンする人が静止していて、スマートフォンが手元にある状態にする。人はじっと止まっていて、何かを抱えていないときにスキャンします。テーブルスタンド、待合エリアのサイネージ、商品パッケージなど、この条件を満たす設置場所は、ながら作業を強いる場所よりもはるかによく機能します。
レストラン
レストランはコロナ禍のメニュー普及で、QRコードの設置場所として最も研究されている業種です。よく機能する置き場所は以下の通りです。
テーブルスタンド。これが最も効果的な配置です。小さくて重心が安定していて、座ったときの目線の高さに来て、倒れにくい。片面にQRコード、もう片面にWi-Fiパスワードを載せておくのが定番です。
差し込み用のミニメニュー。ドリンクやおすすめ料理だけ印刷したミニメニューに、フルメニューへのQRコードを裏面に印刷します。「とりあえずスキャンするか迷っていた」お客さまも、一部のメニューを目にすると行動に移してくれます。
店頭の窓やドア。通りから見える大きめのコードで、入店を迷っている通行人向けです。サイズは8〜15cmが適切。「メニューを見るにはスキャン」のラベルを添えてください。
バーのカウンター席。一人飲みやカジュアル利用のお客さま向けの、小さめのスタンド。
屋外テラス席のテーブル。耐候性のあるラミネートか、アクリルに印刷したコードを。屋外は光量が変わりやすいので、サイズは少し大きめの4〜5cmが目安です。
レストランでよくある失敗:
- 椅子やベンチに貼ったコード。座られて傷んでしまいます。
- ガラステーブルの天板の下に貼ったコード。反射でスキャンできません。
- 食事席から離れたバーカウンターに1か所だけ設置するパターン。お客さまはわざわざ立ち上がってスキャンしに来てくれません。
- 紙のメニューを用意していない。スキャンできない・したくないお客さまもいるので、依頼があれば紙メニューを出せるように準備しておいてください。
レストラン向けの詳しい運用は、QRコードメニュー導入ガイドをご覧ください。
小売店
小売の設置はもう少し難しくなります。お客さまが店内を動き回るからです。
商品棚の縁の表示スペース。商品の隣の棚の縁の表示スペースに、小さめのQRコードを。詳細情報、レビュー、使い方動画などへのリンクに使えます。お客さまが商品を目の前にしながらスキャンできるのが強みです。サイズは2.5〜3cm。
通路端の陳列棚。通路端の目立つ位置に、大きめのコード(8〜10cm)を。おすすめの特典や動画にリンクします。お客さまが立ち止まっても通路の邪魔にならない位置です。
試着室。サイズガイド、着用イメージ動画、「別サイズをお願いする」フォームなどへのリンクを。一人になれて、スマートフォンが手元にあって、時間もある場面です。
カウンター/レジまわり。会員登録、レビュー依頼、SNSフォローなどへのリンクを。お客さまは決済を待つ間、ちょうど手持ち無沙汰になります。
レシート。フィードバックフォーム、返品手続き、再注文ページなどへのリンクをレシートに印刷します。お客さまが店を出た後のオンラインフォローに有効です。
小売でよくある失敗:
- ディスプレイ前面の床近くに設置されたコード。しゃがんでまでスキャンする人はいません。
- ガラスケースの中のコード。ガラスの反射でほぼ確実に読み取れません。
- 商品ラベルに1.5cmを切るような小さいコード。最低サイズを下回れば、スキャン率も最低になります。
- カテゴリー内のすべての商品に1つの汎用コード。リンク先は具体的なほうが効果的です。「全商品を見る」のコードよりも、特定の注目商品に紐づいたコードのほうが成績はよくなります。
パッケージ
商品パッケージのQRコードは急速に増えています。マーケティング用途だけでなく、規制要件(食品アレルゲン情報、医療機器のFDA UDI、一部食品のFSMA 204トレーサビリティなど)が背景にあるためです。
パッケージのおすすめ配置:
- 側面または背面パネルの、既存のバーコード近く。お客さまはもともと価格・バーコードのあたりに目を向けます。
- フタの内側やキャップの裏。買って開封する商品なら、開封後の顧客との接点を作れます。
- パッケージの底面(上から見下ろす形で陳列される商品の場合)。
サイズの考え方:
- 平らなパネル:2.5〜3cm。
- 曲面(缶、ボトル):可能なら平らなラベル部分を使ってください。難しい場合は、カーブによってカメラ越しのコードが歪むぶん、スキャン率が下がることを織り込んでおきましょう。
- 非常に小さなパッケージ(口紅、試供品の小袋、小型ドリンク容器など):そもそもQRコードが必要かどうかを再検討してください。2cm×2cmを確保できないなら、QRコードを載せないほうがよい場合もあります。
パッケージでよくある失敗:
- 折り目や紙の継ぎ目をまたいで印刷されたコード。折り目でパターンが崩れます。
- 反射対策のない光沢プラスチック上のコード。スキャン率が大きく下がります。
- シュリンクラップの下に隠れたコード。購入後でないとスキャンできず、顧客との接点を作る機会を逃します。
イベント・カンファレンス
イベントでは短時間に多くのスキャンが発生します。来場者の注意が長続きせず、情報があふれ、人の動きも速い環境です。
おすすめ配置:
- ネームストラップ(首掛けカード)の裏面。来場者一人ひとりのストラップに、本人の連絡先やSNSへリンクするコードを。その場での交流を後押しします。
- セッションルームの入口。セッションのスライド、フィードバックフォーム、登壇者プロフィールなどへリンクする大きめのコード(10〜15cm)をドアに。
- ブースのサイネージ。各ブースの目線の高さに、見込み顧客の情報を集めるフォーム、ダウンロード可能なPDF、企業SNSなどへリンクするコードを。
- ケータリングエリア。飲食ステーション付近に、アレルゲン情報、食事制限に関する表示、ワインのペアリングなどへのコードを。
- トイレ。意外にもアンケートやフィードバック用コードがよく機能します。その場にとどまる時間があり、手が空きやすいためです。
イベントならではのコツ:
- ブースごと・セッションごとに別の動的QRコードを使い、どこに効果があったかを確認できるようにしましょう。
- 列の距離からもスキャンできる大きさで印刷します(1〜2m離れて見るブースのサイネージなら、10〜15cmが適切)。
- スキャンする価値を説明するラベルを添えてください。「スライド資料をダウンロード」のほうが「ここをスキャン」よりはるかに効きます。
イベントでよくある失敗:
- コードがブース内側にしかなく、足を踏み入れないとスキャンできない構成。多くの人は踏み入れません。外向きのサイネージにもコードを置きましょう。
- 光沢のあるバナースタンドに印刷され、上からの照明で反射してしまうケース。よくありがちで、しかも回避可能なミスです。
- 全用途を一つの汎用QRコードに集約してしまう。用途ごとに別のコードを用意したほうが、ずっと結果が出ます。
不動産
不動産マーケティングでQRコードの利用が伸びています。
おすすめ配置:
- 売出し看板。看板に大きめのコード(10〜15cm)を載せ、物件詳細ページへリンク。見ている人は立ち止まっていて、興味も持っています。
- 内覧会のパンフレット。パンフレット内に小さめのコード(3〜4cm)を入れ、バーチャルツアー、周辺エリア情報、問い合わせフォームへリンク。
- 不動産店の窓のディスプレイ。窓に掲示する物件情報にコードを入れ、通行人がスキャンできるようにします。
- 内覧時の室内。キッチン、庭、主寝室など特定の設備の近くに小さめのコードを置き、アップグレードオプションや間取り図へリンク。
よくある失敗:
- 売出し看板でコードが高すぎたり低すぎたりする位置にある。看板を見るのは車中や歩行者が多く、目線高さでのスキャンはほとんど起きません。看板の中段あたり(地面から約1.5m)が最も効きます。
- その物件の専用ページではなく、会社のトップページにリンクするコード。看板のコードは、必ずその物件の物件詳細ページに直接リンクさせてください。
車両
車両ラッピングやバン側面のコードには特有の課題があります。スキャンする側が「動いている(または直前まで動いていた)対象」に近づいているからです。
おすすめ配置:
- 車両後部。後方で停車中のドライバーから見えます。コードサイズは30〜50cm。
- 後部寄りの側面パネル。歩道の歩行者から見えます。コードサイズは30〜40cm。
- フロントバンパーには置かない。近づいてくる車両のコードは、向かい合う側から読み取れません。
現実的な期待値:車両ラッピングのスキャン率は全体的に低めです。基本的にはブランドを知ってもらう手段と割り切り、インプレッションのうちスキャンに転換するのは1桁台の%、と見ておくのが現実的です。
印刷物でのマーケティング
雑誌広告、フライヤー、ダイレクトメール、パンフレット。それぞれに固有の制約があります。
おすすめ配置:
- 雑誌広告の右下隅。読み手が自然に最後に視線を置く位置で、行動に移る時間も最も長く取れます。
- フライヤーの中央。視線を集める位置で、明確なラベルを添えると特に強くなります。
- ポストカードやダイレクトメールの裏面。「次にやること」を示す定位置です。
- パンフレットの表紙の内側。読み手が開いた瞬間に目に入ります。
サイズ:手に持って読む印刷物なら、3〜4cmが目安です。
印刷物でよくある失敗:
- 雑誌見開きのノド(中央の折り目)にコードを配置する。折り目でコードが歪みます。
- ごちゃごちゃした背景の上に重ねる。コントラストが下がり、スキャン率も下がります。
- ブランドカラーに寄せた結果、背景とのコントラストが消えてしまうカラーリング。
オフィス・職場
社員や来訪者向けの社内コード:
おすすめ配置:
- 受付デスク。Wi-Fi、来訪者登録、ビル情報などへのコード。
- 会議室。会議室予約、AV機器の操作手順、フィードバックなどへのコード。
- 休憩スペース。メニュー、スケジュール、社内のお知らせなどへのコード。
- トイレのドア。社内アンケート、フィードバックフォーム、設備の不具合報告などへのコード。
よくある失敗:
- 社員バッジの裏面にあるコード。スキャンしにくく、本人に直接聞いたほうが早くなりがちです。
- 人事関連の書類の中に埋もれているコード。社員はわざわざ探しに行きません。
屋外・風雨にさらされる場所
屋外のコードには4つの課題があります:UVによる退色、天候によるダメージ、いたずら・破損、明るさの変化です。
対策:
- 耐UVインクを使う。一般的なインクジェットのコードは、直射日光下では数か月で退色します。
- ラミネートや保護カバーを重ねる。寿命を1年以上延ばせます。
- 恒久設置には紙ではなく、アクリルや金属の基材を使う。
- 計算式が示すサイズより一回り大きくし、部分的な風雨による劣化にも耐えられるようにする。
- 動的QRコードを使い、何年も同じ場所に設置されたあとでもリンク先を更新できるようにする。長寿命の屋外サイネージを設置するなら、プロバイダーの解約ポリシーも必ず確認してください。QR Cakeは、支払いを止めても動的コードからリンク先を開けるプロバイダーのひとつで、これは10年単位で壁に取り付けられるような看板では非常に重要な条件です。
よくある屋外設置場所:
- 駐車メーターやEV充電器(フィッシングのリスクが高いので、アカウントセキュリティが堅牢なプロバイダーを選ぶ)
- バス停や交通機関の待合所
- 公共アートや案内サイン
- 建物の屋外サイネージ
- 公園の案内掲示板
一見よさそうで、実はパフォーマンスが伸びない設置場所
よく見かけて予算を浪費しがちなので、あえて触れておきます。
大型看板。運転中の人にはスキャンする時間がありません。歩行者の近くにある大型看板(バス停、駅のホーム)は機能しますが、高速道路沿いの大型看板はほぼ機能しません。
テレビCM。画面に映る時間は短く、視聴者は数メートル離れて座っていて、手がふさがっていることも多いです。画面の15〜20%を数秒以上占めるくらいの大きさがないと厳しく、それでもスキャン率は低めです。基本はブランド認知目的にとどめ、直接購入などを促す施策の中心には据えないほうが安全です。
メール署名。多くの人はQRコードが表示されているのと同じデバイスでメールを読むため、そのままではスキャンできません。iOS 16以降の「長押しで認識」機能はありますが、知っているユーザーはまだ少数派です。
紙の手紙や印刷物の中。受取人は手紙を開き、スマートフォンを脇に置いて読みます。読み終わる頃には、スキャンが「手間」に変わっています。ダイレクトメールのQRコードは、封筒の外側に印刷したほうがよく機能します。
一見うまくいかなそうで、実は機能する設置場所
コースターやビアマット。手がふさがらず、飲んでいる間ちょうど目線の高さに来て、お客さまにも時間があります。
個室トイレのドアの内側。その場にとどまる時間があり、手が空きやすい場所です。
コーヒーカップのスリーブ。厚紙のスリーブに印刷したコードは、行列やテイクアウトの場面でよく機能します。
フードデリバリーの箱のフタの内側。商品が届いて開ける瞬間に、顧客との接点を作れます。
映画館・博物館・イベントのチケット半券。お客さまが手元に残しておくものなので、レビューや関連コンテンツへのリンクとして使うと、長期にわたって顧客との接点になります。
設置場所を決める手順
QRコードをどこに置くか決めるときの流れは、次の通りです。
- スキャンが起きる瞬間を特定する。ユーザーはいつ、どこでスキャンしそうですか?静止していて、スマートフォンが手元にあって、行動する理由がある状態が必要です。
- そのタイミングを生かせる場所を選ぶ。必ずしも「全体で最も目立つ場所」ではありません。
- 4つの共通ルールを当てはめる(目線の高さ・サイズ・ラベル・静止しているユーザー)。
- 量産印刷の前にテストする。1枚プリントして、複数のスマートフォン、複数の照明条件で試します。
- 設置場所ごとにスキャンを計測する。場所ごとに別の動的QRコードを使い、どこに効果があるかを確認します。QR Cakeの分析機能は有料です。QR Cakeの無料プランなら、有料プランへの切り替えなしに動的コードを必要なだけ作れるので、テーブルごと、ブースごと、窓ごとに1つずつコードを作りたいときにも便利です。
よくある質問
名刺のQRコードはどこに置けばいい?名刺の裏面、左右中央寄せで、テキストと縦位置を揃えます。サイズは2.5〜3cm。コントラストを下げるような柄やごちゃついた背景の上は避けてください。
パッケージのQRコードはどこに置くのがベスト?側面か背面のパネルで、既存のバーコード付近です。サイズは2.5〜3cm。平らな面のみ。曲面や折り目は避けてください。
QRコードはつねに目線の高さに置くべき?ほとんどの場面ではそうです。目線の高さはお客さまが自然に見る位置です。座った姿勢のスキャン(レストラン、電車)なら床から90cm。立位なら150〜170cmが目安です。
暗い場所でもQRコードは使えますか?コントラストが十分あって、コードが大きめなら使えます。レストランのQRコードは「薄暗い場所で機能する」典型例です。明るい場所を想定した計算より少し大きめにしておくのがコツです。
缶などの曲面にQRコードを貼ってもいい?はい、ただしカーブによってカメラ越しのコードが歪むぶん、スキャン率は下がります。可能なら平らなラベル部分を使ってください。
大型看板のQRコードはなぜ機能しないのですか?見る人が移動中で、立ち止まってピントを合わせてスキャンする時間がないからです。歩行者の近くにある設置場所(バス停、駅のホーム、待ち時間のある場所)のほうが機能します。
異なる商品には同じQRコードを使うべきですか?分けるべきですか?ほとんどの場合は分けるのがおすすめです。商品ごと、用途ごとにコードを分けると、それぞれの成果を別々に計測でき、ユーザーを適切なリンク先に送り分けられます。
QRコードの設置で最もよくあるミスは?コードの隣に行動を促す文言のラベルを添えないことです。ラベルなしのコードは、「〇〇するにはスキャン」と明示されたコードの、ほんのわずかなスキャン数しか出ません。
結論
設置場所は、QRコードのデザイン、リンク先、動的・静的の選択による効果を左右します。場所が適切なら効果が高まり、不適切ならせっかくの工夫が生かされません。
設置場所を正しく選べれば、コードは完璧でなくても結果が出ます。逆に設置場所を間違えれば、完璧なコードでもスキャンされません。
どこにでも置ける動的QRコードを作成する
30秒でわかるまとめ
特定の配置図より効果的な4つのルール:
- 目線の高さに置く。立っている顧客:床から150〜170cm。着席した食事客:約90cm。列に並んでいる人:スマートフォンが自然に持つ腰の高さ。
- スキャン距離とコードサイズを10:1ルールで合わせる:コードを読み取る人から2メートル離れている場合、幅は少なくとも20cmは必要です。
- すべてのコードには短いラベルが必要。ラベルなしのコードは、当社が計測したすべての場所で、ラベルありのコードの何分の一かのスキャン数しか得られません。
- ユーザーはスマートフォンを手に持って静止している必要がある。この条件を満たす配置(テーブルスタンド、待合スペースのサイネージ、パッケージ)は、マルチタスクが必要な配置(運転中、歩行中、荷物を持ちながら)よりも優れています。
実際のデータで最もスキャン数が多い設置場所:レストランのテーブルスタンド、目線の高さにある不動産の売り物件看板、小売店のレジカウンターカード、ホテルの部屋のデスクスタンド、そして開封時に顧客が目にする製品パッケージ。
QRコードを作ってみませんか?
印刷後でもリンク先を変更できる動的QRコードを作成できます。無料で始められ、クレジットカードは不要。スキャンは無制限で、QRコードが期限切れになることもありません。
QR Cakeチームについて
QR Cakeを開発するチームが執筆しています。QR Cakeは、印刷後もリンク先を編集できる動的QRコードのサービスです。印刷物のキャンペーン、CanvaでのQRコード作成、スキャン分析に使われ、有料プランを解約した後もQRコードの転送が続きます。
QR Cakeについて詳しく見るよくある質問
- 名刺のQRコードはどこに置けばよいですか?
- 裏面の左右中央に置き、テキストと縦位置を揃えます。サイズは2.5〜3cmを目安にし、柄や情報の多い背景に重ねないようにしましょう。
- パッケージのQRコードはどこに置くのがおすすめですか?
- 側面や背面の、既存のバーコード付近がおすすめです。サイズは2.5〜3cmを目安に、曲面や折り目を避けて平らな面に配置してください。
- 暗い場所でもQRコードは使えますか?
- 十分なコントラストがあり、コードが大きければ使えます。飲食店などの薄暗い場所では、明るい場所を想定した計算より少し大きめに作成してください。
- 曲面にQRコードを置いてもよいですか?
- 可能ですが、カーブによってカメラ越しのコードが歪み、読み取りにくくなります。できるだけ平らなラベル部分を使ってください。
- 大型看板のQRコードが読み取られにくいのはなぜですか?
- 見る人が移動中で、立ち止まってピントを合わせ、読み取る時間がないためです。バス停や駅のホームなど、歩行者が立ち止まる場所のほうが効果的です。
- QRコードの設置で最もよくあるミスは何ですか?
- コードの隣に、読み取ると何ができるかを示す文言がないことです。文言がないコードは、「スキャンして〇〇する」と明示したコードに比べ、スキャン数が大幅に少なくなります。
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